葵画房の鳥瞰図

  1. HOME
  2. 葵画房の鳥瞰図

鳥の目をもって人が息づく大地を望む

高層ビルや飛行機のない時代に、
まるで鳥が空から見ているように景色を描く「鳥瞰図」。
建物や山々が立体的に表現されています。

鳥瞰図の歴史は古く、日本国内では
奈良時代の春日大社を描いた「春日曼荼羅」などが
あり、葛飾北斎や歌川広重などの著名な画家も
作品を残しています。世界に目を向けても、
レオナルド・ダ・ヴィンチの
「トスカーナ鳥瞰図」などが残され、
多くの人の目に触れてきました。
現代では神社仏閣などの
観光案内図に多く用いられ、
私たちにとっても馴染み深い技法です。

拙房では昔ながらの方法で鳥瞰図を描きあげています。
つまり、お寺なり神社なりの周りを歩きまわってスケッチをたくさん描き、それをもとに全体を組み立てていきます。

また拙房ではパソコンは使いません。
定規も使わず全てフリーハンドで書いています。
よく「飛行機やドローンで上から見るの?」とご質問をいただきますが、自分ではしたことがありません。上から見ても、例えばお寺などはこんもりと木々が茂り、建物はほとんど隠れてしまって見えないからです。

また、木々の植生も描き分けられます。
山はブロックダイヤグラムという技術で、ごく正確に描くことができます。

これらの方法により芸術性が高い割にリーズナブルな価格にすることができたと思っております。

拙房の絵だけでなく鳥瞰図というものに少しでも興味を持っていただけたら大変うれしいです。